【新入荷キモノ情報】京都の人気ブランド生紬「しょうざん」一珍染特選訪問着
- 2021年2月12日(金) 13:51 JST
- 投稿者: sumi
ご紹介させて頂くお着物は「しょうざん」が創作した一珍染めの特選訪問着になります。
しょうざんは京都にある70年以上続くメーカーで茶屋辻など古典の美しいデザインから他にはないような
奇抜な柄ゆきのものまで様々なお着物を作られるので着物好きな方からも凄く人気があります。
しょうざんと言えば「生紬」という生地になるのですが、これは玉繭という二匹以上の蚕から作られた繭の糸で
織り上げたものになります。
この糸を玉糸と言いますが、糸自体をあまり精練しないことによって繭本来の自然な質感を出してくれます。
玉糸で織られた絹地は素朴な風合いがあり着たときも独特なハリ感があって着心地がよく、仕立て方も袷は
もちろん単衣にも向いてますよ。
そして、この着物のもう一つの特徴としては一珍染という技法が使われています。
この一珍染めは桃山時代の染色技法のひとつだったのですが昭和時代に一度消滅してしまいました。
それから近年になってその独特な染め技法が再注目されて、もう一度職人たちが復活させた技法です。
一珍染とは簡単に言うと「一珍糊」というひび割れを起こしやすい特性をもっている糊を使用して糊が
乾いたらそれを職人が手作業でひび割れを入れていきます。
そのひび割れのとろこに染料が入れることによってひび割れたような独特なデザインに仕上がります。
一珍染という技法はとても難しくまた染め方もムラがないようにしないといけないので
非常に手間暇と職人の技術が必要となります。
着物によってはこの一珍染で一年以上の時間が掛かることもあるそうです。
しょうざんの最高クラスの一珍染訪問着を是非、実際に纏ってみて下さいませ。
本日ご紹介したしょうざん一珍染特選訪問着は「きもの春フェスタ」でご覧いただける予定です。
もちろん、お値段も呉服祭特価で販売いたしますので喜んで頂けると思います。