【2022年 感謝呉服祭特別イベント】もう触れることができないかもしれない日本が誇る伝統工芸織物
- 2022年2月22日(火) 13:23 JST
- 投稿者: sumi
感謝呉服祭だけの特別イベント
職人たちの巧みの技術によって織り上げられた伝統工芸品の織物を集めた「日本の織宝展」を開催いたします。
日本全国で昔から受け継がれてきた様々な「織物」が近年になって織手の継承者が少なくなってしまい
年間で降り上がる反物が極端に減少しているのが現実です。
そういった意味では今後はもう見ることが出来なくなってしまう織物がほとんどになるかもしれません。
今回のイベントでは日本の素晴らしい技術を絶えさせることがないように今もなお、大切に織り続けられてる織物を
改めて皆様に知って頂ければと思います。
日本を代表する三大織物、大島紬、結城紬、牛首紬をはじめ、南国の琉球絣や花織など各地方で受け継がれてきた織物たちを
ご用意する予定です。
是非、この機会に日本の織美をご覧くださいませ。
本場黄八丈
八丈島で生産する黄色を主にした縦織、格子柄の絹織物です。
黄八丈は色糸から織り上げるまでに非常に時間と手間暇が掛かります。
熟練した職人が天然の染料で染め上げた色糸を丁寧に丁寧に手織りしていき、独特の美しく深い色合いの
反物に仕上がっていきます。
黄八丈はこの色合いと生地質の丈夫さが特徴で三代先まで色褪せないと言われるほどしっかりしており
昔から人々に愛されてきた人気の織物としても有名です。
本場結城紬
着物の王様と呼ばれる本場結城紬は重要無形文化財指定、そしてユネスコ無形文化遺産にも
登録されている最高峰の技術で織り上げられた日本を代表する織物です。
その温かみのある織地はとても丈夫で着れば着るほど体に馴染んでくる風合いに変化してくれます。
親から子へ受け継がれていく最高に贅沢なお洒落着物をご覧ください。
伝統工芸品「伊那紬」
伊那紬は長野県で生産されている紬織物で1975年には県内の様々な紬と一緒に「信州紬」と称されて
通商産業省から伝統工芸品にも指定されました。
昔は伊那紬の生産工房も沢山あったそうですが、現在では職人不足により「久保田織染工業」という老舗だけが
唯一の織元となっています。
現在は1社でしか創作しておりませんので着物市場にも出回ることが少なく今では本当に希少なお着物となりました。
本場大島紬
世界三大織物の一つである「本場大島紬」は誰もが認める高級織物として知られています。
その肌に添うように優しくなめらかな風合いは大島紬でしか味わえない独特な着心地を与えてくれます。
一度着てしまうと離れなれなくなるほどの魅力がある最高級の贅沢着物をお召し下さい。
郡上紬
郡上紬は岐阜県の山間に位置する郡上八幡で制作されて来た草木染め手織紬です。
特徴として第一にあげられるのはその着心地の良さです。
着心地が良いということは紬にとって大切なことですが、郡上紬はその暖かさと柔らかさ、そして肌ざわりのよさで
申し分のない織物といえます。
そして第二には多様な柄の美しさが上げられます。
たてよこの色糸の組み合わせで縞や格子を織り出す「縞織り」、あらかじめくくって染めた糸で絣模様を出していく「絣織り」、郡上紬は縞や格子に
さらに絣を組み合わせ、曲線模様、独特のぼかし模様など独自の複雑な表現を生み出しました。
本場久米島紬
久米島紬の特徴は素朴な風合いと植物染や泥染めによる独特な色調にあります。
その美しさは、数多い沖縄の染織品の中でも際立っています。
現在、日本全国で紬織物と名がつくものは二百以上ありますが、久米島紬はその中でも最も美しい織物の一つと言えます。
久米島ではかって、島を歩くと各家々から機の音が聞こえてきたといいます。
久米島が「紡の里」と言われるのは紬織物が盛んに作られ、伝統技法による良質の紬を織りつづけているからです。
首里織
沖縄本島で織られる織物「首里織」は花織(はなおり)、花倉織(はなくらおり)、道屯織(どうとんおり)
絣(かすり)、ミンサーなどがあり、沖縄の風土に合った多種多彩な織物が見られることです。
南国独特の色彩感覚や文様は他の織物にはない魅力がありますので、色んな織物をご覧ください。
今回の「日本の織宝展」では他にも全国の織物を取り揃える予定となっております。
「2022年 感謝呉服祭」の期間限定イベントになりますので、日本が誇る織物に興味のある方は
お気軽に呉服祭へお申し込み下さい。